YAMAHA 工場 NS-10M 【115麻】背面バスレフ密閉ハイブリッド

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ご存じYAMAHAの名機NS-10M(通称テンモニ)です。背面バスレフ化しました。それ以外はすべてノーマルです。音が見えるような輪郭感と定位を保ちながら、低音迫力倍増です。この個体は元々の素材の良さもあり、非常に美音です。また付属のフィラーですぐに完全元音に戻せます。 おおまかに次にあげる改造をご説明しましょう。 ◎バスレフ化 ご覧のように36mm×70mmのバスレフポートが存在します。密閉型のNS-10Mは従来、低音不足の誹りを受けがちでした。そこで密閉型の「張り」と低音のレフをバランスできるように小さめのバスレフポートを設置しました。するとテンモニらしさは概ねそのままに低音の迫力だけ増強されました。下記のポリマー加工との相性のよさもあると思います。 ◎ウーハのエッジ柔軟化処理 専用ケミカルでじっくり繰り返しながら10日間程度処理しました。 ◎ウーハの白コーンにスピーカー専門ポリマー加工 ウーハのポリマー加工とは、コーン紙の表面に極めて薄い高分子密着被膜を作るもので、一義的にはコーン紙の劣化を防ぎ、本来の白さを取り戻し、湿気や紫外線などからウーハを守るためですが、コーン紙の剛性を高め、音を引き締めて音像をハッキリさせる効果があります。 あくまで主観ですが、30年前の張りのある低音が甦ったと思っています。ウーハの表面に若干のツヤがあるのはこのポリマー加工ゆえ。 ◎バスレフ化とポリマー加工の相性の良さとは、要するにこういうことです。 ■バスレフ化…低音が増強されるが、多少音がぼんやりする。 ■ポリマー加工…低音を硬質にし、音を引き締める。 結果として、このふたつのイイトコどりになり、お互いを補いあう形になりました。また天然ゴム製のフィラー(栓)をお付けしました。吸音材などもいじっていないので、これを使えば完全に元の音に戻ります。ここの部分が「ハイブリッド」。おそらく今一般にアンケートを採ったら多くの方は「バスレフの方が好き」というと思います。一方あの時代(70-80年代)を知る人には「密閉の方が懐かしい」となるのではないでしょうか。このあたりどうぞお試しください。 ◎見た目は写真でじっくりご確認ください。小傷がなくはありません。しかし年代から考えるとまあまあ美品の部類だと思います。幅215x高さ382x奥行199mm。【115麻】

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