工場 日本書紀通証・3冊・影印/谷川士清/定価22000円/語義注釈のほか垂加神道の立場からの解釈を述べる・日本書紀全巻にわたる最初の注釈

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日本書紀通証・3冊・影印/谷川士清/定価22000円/語義注釈のほか垂加神道の立場からの解釈を述べる・日本書紀全巻にわたる最初の注釈

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日本書紀通証・3冊・影印/谷川士清/定価22000円/語義注釈のほか垂加神道の立場からの解釈を述べる・日本書紀全巻にわたる最初の注釈

昭和63年 定価22000円 3冊で厚さ約12cm 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

注釈書。谷川士清(ことすが)著。1748年(寛延1)成る。35巻。《日本書紀》全体にわたる最初の詳細な注釈である。〈神代紀〉については中世の神道思想や垂加神道の影響がいちじるしく認められるが,〈皇代紀〉については日本や中国の文献を参照しながら,士清が独力で注釈したところが多い。《日本書紀》を正しく解釈することによって国体をあきらかにするという士清の意図は,国学の立場に近い。

「日本書紀通証」の著者、谷川士清について、現在の私は、加ふべき何らの新見をもたぬ。その伝記研究に、「国学者谷川上清の研究(加藤竹男氏)・谷川士清先生(伊藤太郎氏) などが遠い記憶裡にあり、そのおほよそを知ることができる。しかもむしろ私にとっては、明和二年(一七六五)八 月、十代の少壮気鋭の本居宣長が六十路に近い士清に、「与三谷川淡斎書」を贈り、堂々と学的見解を述べた書翰 の力が、今も強烈である。その中にあつて、最新の大業に、皇学館大学教授故北岡四良氏の遺稿集一巻があり、そのい者の研究―谷川士清とその周辺―(昭和五二年刊、非売品) が刊行されたことは、誠に学界にとつて幸である。

士清の研究に、その半生を捧げられた北岡教授のこの書は、士清をめぐる十六篇に互る豊かな論考を収め、新資料新見に溢れる。ここに、士清周辺の国学の動向は述べ尽くされた感 が深い。また「日本書紀通証』それ自体に関する書誌については、戦雲暗くたちこめた昭和十二年、「国民精神文化 研究所」刊の翻刻本の「凡例」に詳しく、なほ更に附加すべきものは多くない。

- 本書刊本、即ち宝暦十二年(一七六二)壬午冬刻、「五条天神宮蔵版」(三十五巻二十三冊)の入手は、今や必ずしも 容易ではない。今回、比較的高価ならぬ昭和洋装三冊本の影印をみることは、長らく待望中の研究者にとつて、喜ぶベき上梓といふべきである。

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