xkcrx ・・・ 上記の画像は フォトアップで掲載しました ・・・ 刃長25.2㎝ 反り0㎝
元幅2.41㎝ 元重0.81㎝
平造り、重ねの厚い。
刃文小互の目乱れ、匂い口締まって小沸づき、刃中明るく小足入る。
地肌良く詰み、所々大肌現れ、映り全面鮮明に立つ。
うぶ茎在銘「備州長船清光」
「永禄九年八月日」
銘正真。日本美術刀剣保存協会保存鑑定書付
白鞘新調。金着二重。

室町時代末期、永禄頃の備州長船清光の短刀である。
本刀は俗名は切られていないが、銘ぶりから孫右衛門清光と酷似しており、作風から鑑しても肯づけるものと思われる。
刀剣要覧にも藤代刀工辞典にも俗名銘なき清光は孫右衛門清光である場合が多いと記されている。
備州と銘を切る刀は数打ち…などという誤った価値観が一時期は広まっていたが現在は是正され備州長船銘の良作数多くが重要刀剣指定されている事は周知の事実である。
仔細に見ると角張ったり、尖り気味になったり変化に富んだ小互の目の連れる態は宛ら片落ち互の目の先駆者である備前長船景光を見る様であり、映りの鮮明さも相まってその成功を感じさせる見事なもの。
短刀という本来なら狭い領域を全く感じさせない備前の魅力をふんだんに溢れてさせる一刀である。
（2022年 3月 20日 18時 17分 追加）大変重大な記載ミスがございましたので訂正してお詫び申し上げます。

銘文「備州長船清光」×
銘文「備前国住長船清光」○

備前国銘は従来通り注文銘として高い評価を得ており、備州長船銘以上に重要刀剣指定の多いよく出来た作が多いと言われています。

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