段々と重量物を持ち運ぶのがきつくなり、断捨離を兼ねて今まで色々とアンプを出品して落札して頂きました。
そしてこれだけは最後まで持っておこうと考えていたのですが、思案の末どなたかに使って頂ければと思い出品する事にしました。
ヴィンテージ物のTwin Reverb 銀パネです。シリアルナンバーから1973～75年頃の物だと思います。
2段式マスターボリューム付きで出力100Wです。
以前に楽器店から使用上問題の無いレベルの製品という事で購入しましたが重量があるので持ち出す事もなく、部屋で使用するのみでした。
購入後は買ってきたままの感じの音質で気に入っていました。
私の場合は、マスターボリュームはフルテンにしてボリュームで調整するという使い方をしていました。その方が
音が太く、張りが出ます。マスターを絞ってボリュームを上げる事で得られる歪みは、自分にはしっくりこない感覚です。
歪みが必要な場合は、上質な歪み系ペダルを使用するほうが良いかと思います。（あくまで個人的な意見ですので、参考程度でお考えください。）
なお、出品するにあたり安心して使って頂ける様にと点検をしました所、買ってきたままで使っていた時には気がつかなかったのですが、
気になる点が数か所見つかりましたので手直ししております。
① 2枚あるリアパネルの上側の分の取付ビスが馬鹿になっており（向かって右側）、確かめてみるとキャビのビスをねじ込む
木部が割れていたので接着剤とタッカーで固定して修正しています。（木工の知識がありますので見た目にはわからない様に
丁寧に仕上げています）

② 初めてシャーシを外して分かったのですが、4本のビスで上部から固定しているはずなのに1本のビスがシャーシに
はまっている板ナットにはまっておらず効いてませんでした。 あとキャビにシャーシの背面側を3本のタッピングビスでねじ込んで固定しているのですが、 そのうちの2本が
正規外のビスで固定している為、キャビに切られたネジ溝が馬鹿になっていました。
シャーシにはめてある板ナットは4つとも正常な ネジ溝が馬鹿になっていたのは埋木をして改めてネジが効くように加工しています。なお、3本の内の2本のネジを
オリジナルに似たステンのタッピングビスに変更しています。

③ シャーシを外した際、各ポット類をアルコール系の接点洗浄剤（接点復活剤ではありません）で洗浄しています。
あと、真空管 ソケットは其々ピンの接触部をこちらは接点復活材を細いブラシで付けて洗浄しています。
また、真空管はすべてデジタルテスターでチェックして正常なのを確認しています。真空管のピンは研磨布で磨きました。
電源部のコンデンサーはオリジナルのままでしたが目視で確認したところでは液漏れ・パンク等の症状はありませんでした。
電源トランスは刻印がはっきり見えませんが、チョークトランスと出力トランスの刻印でオリジナルである事を確認しています。
これらの処置で少しガリが出ていたポット類も快調になり、ノイズも感じないレベルまで改善されました。

④ あとスピーカーケーブルのファストン端子が劣化してひびが入っていたので、全て新品の端子に交換しました。
スピーカーはオックスフォード製の『12Ｔ6-10』です。

⑤ 今回の点検までビブラート（トレモロ）を使う事が無かったので分かりませんでしたが、効いていないのが判明したので もしかすると接触不良が原因かと思い、RCAジャック類をきれいにクリーニングした所復活しました。ただ、個人的には
効きの深さに関して、全開にした (以前に所有していたVibro Kingと比較してです。)
あと、合わせてインプットジャック類もクリーニングをしました。

これらの処置で、現在は快調に作動しておりますが、やはり50年程過ぎた思います。外観に関しては、金属部の錆はそれなりに出ていますがトーレックスの方は結構発送に関しましては、重量が30ｋｇを超えますので佐川急便の飛脚ラージ宅配便の着払いを予定しております。
サイズは180になる予定です。料金に関しましてはこちらからご確認下さい。
以上の様なご不明な点等ございましたら、何なりとお問合せ下さい。
それではオークション終了までよろしくお付き合い願います。