荒俣宏 ファンタスティック 12 工場 Fantastic Dozen 全12巻揃い

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1990~1991年にかけてリブロポートから出版されました。B5判。 自宅保存していました。表紙に若干の経年変化は見られますが、中身はきれいです。巻末に蔵書印とそれが乾かないうちに閉じたので反対側にもその写しが残っています。発送の際には蔵書印の方はシールでマスキングしてお送りします。 第1巻 水中の驚異 第2巻 神聖自然学 第3巻 エジプト大遺蹟 第4巻 民族博覧会 第5巻 地球の驚異 第6巻 悪夢の猿たち 第7巻 熱帯幻想 第8巻 昆虫の劇場 第9巻 極楽の魚たち 第10巻 バロック科学の驚異 第11巻 解剖の美学 第12巻 怪物誌 >“「すべては目のために、目と心の娯しみのために」 ―そう書き綴ったのは、17世紀に驚異の図像を世に送りだしたイエズス会の万能学者A.キルヒャーの弟子ブオナンニである。彼は目の喜びのために望遠鏡、顕微鏡を、そしてさまざまな光学器械を用いつつ、自然物の驚異を伝える銅板図を刊行しつづけた。 目の娯しみ! たしかに、人間はこのときから叡知と娯楽と驚異とが分かちがたく結びついた新たなエンターテイメントを開発することになった。そして、17〜19世紀に至る300年間は、図像の黄金時代となった。目を喜ばせ、啓発し、興奮させる新しい図像の創成期であった。しかも、さらに驚くべきは、写真や映画を通じてリアルな映像に慣れすぎた現代人の目をも、これらの驚異図像は、歓喜させ、啓発し、刺激する事実であろう。 記号よりも図像。 観念よりも表現。 写生よりも図解。 図像とは、目と心の結合が生み出した、自然には絶対に存在しない大脳の内側のパノラマである。図像のもつ、このような肥沃な表現力と想像力を、現代に解き放つことを目的に、本コレクションは刊行される。この本の娯しみ方はただひとつ、全身を目玉にして、次々にあらわれる人口図像のパノラマに歓喜し、そこからさまざまな叡智を読み解くことである。これは目玉の大冒険である。”(巻頭より) 荒俣宏 ファンタスティック・ダズン Fantastic Dozen

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